―「自己責任の車中泊」から「支援につながる車中泊」へ―
NPO法人茨城県防災士会では、2026年度の新たな取り組みとして「車中泊避難者支援プロジェクト」をスタートします。
このプロジェクトは、7月31日付で「茨城県企業連携型NPO支援事業」として正式に採択されました。連携企業は関彰商事株式会社です。

大規模災害が発生した際、すべての被災者が指定避難所で生活するとは限りません。プライバシーの確保、ペットとの同行、乳幼児や高齢者への配慮など、さまざまな事情から車中泊を選択する人がいます。特に自動車が日常生活に欠かせない茨城県では、大規模災害時に多くの車中泊避難者が発生することが想定されます。
一方、避難所の外にいる被災者は、その存在や状況が把握されにくく、物資や情報、健康管理などの支援から取り残される危険があります。また、車中泊にはエコノミークラス症候群や一酸化炭素中毒などのリスクもあります。
そこで今回のプロジェクトでは、「自己責任の車中泊」から「支援につながる車中泊」へを、テーマに掲げました。
車中泊そのものを一律に否定するのではなく、やむを得ず車中泊をする場合に、どのように安全を確保するのか、そして行政や地域に自らの避難状況を伝え、必要な支援につながるためにはどうすればよいのかを広く啓発していきます。
プロジェクトの柱として、A5判8ページの「車中泊避難マニュアル」を1,000部作成します。車中泊避難の心得や健康上のリスクへの備え、行政や地域の支援につながるための行動などを、分かりやすくまとめます。
さらに、県内各地の防災イベントに参加し、マニュアルの配布、パネル展示、体験コーナーなどを通じて、県民の皆さんに直接お伝えしていきます。


現在、水戸市では10月3日・4日にアダストリアみとアリーナでの開催が決定しています。また、神栖市では11月21日にかみす防災アリーナ、つくば市では12月5日・6日につくばカピオアリーナでの開催に向けて調整を進めています。
災害時に大切なのは、「避難所にいる人」だけではなく、避難所以外にいる被災者も含めて、必要な支援を届けることです。
茨城県防災士会では、車中泊避難者が孤立することなく、行政や地域の支援につながる仕組みを広げ、災害関連死を一人でも減らすことを目指して、このプロジェクトを進めてまいります。


